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COLUMN
お役立ちコラム
2023.09.04

「日本の経済的主権が及ぶ広さは世界第8位」

 近年某国の人工衛生打ち上げ問題のニュースで「日本の排他的経済水域外に落下・・・」というように排他的経済水域というワードが良く出てきます。おさらいですが、日本の領土は38万K㎡で世界第61位、ところが領土+領海+排他的経済水域(EEZ、海岸線から200海里の海域)を含めると合計485万k㎡(領土の約13倍)となりいきなり世界第8位(内閣府資料)に躍り出るのです。良く考えたらすごくありませんか、極東の小さな島国は実は巨大な海洋国家だったということが。

 地質学や歴史学の知見からすると元々日本はユーラシア大陸の一部で約2000~3000万年くらい前に分裂してできたとされています。現在日本の領土は四方八方海に囲まれ、大陸には繋がっていません。皆さんご承知の通り、この四方海に囲まれていることが日本に様々な恩恵がもたらされる最大のGIFTなんです。だって、もし陸続きになっていたら、、、と考えると何だか怖くなりませんか。日本海があって良かった、って思いますよね。また、ジョークのような本当の話ですが、九十九里浜に行くと太平洋の向こう側はアメリカ大陸だ、ということが通説になっています。そう聞くと海の向こう側になんか陸地がおぼろげに見えるような見えないような。。。実際には約9,000キロも離れていて更に海部分は巨大な球形になっているので直接見ることはできませんが、なんだか知らないけど海ってスゲーなって思うのは私だけでしょうか。

 海から与えられるのは菩薩様のような恵みだけではありません。台風などによる高波、人や船などの水難事故、ひいては地震の震源地になったり津波を発生させるなど時として人類に容赦なく鉄槌を下されます。でも、この両極端ともいえる顔があるからこそ、海は偉大で畏れ多い母なる存在なのです。特に私たち日本人は歴史的にもそのことを良く知っているはず、です。こんにち海をめぐっては問題がいろいろと噴出しています。私たちは今一度海について良く考えなければならない時期に来ているのではないかと思います。

 かと思えば、海洋風力発電に絡んで某県選出の国会議員が収賄の疑いで東京地検に任意聴取されているようですが、何とも寂しい限りです。そんなことをしていると、ポセイドーンを怒らせてしまいますよ、海に対してもっと謙虚になれと。自戒をこめて付言します。

2023年9月4日
ちょっと涼しくなったのでエアコンを消した事務所で
本郷 茂