私は30数年前に会社勤めを始めてからかれこれ36年くらい日経新聞を購読しています。近年は電子版をセットにしていますが、相変わらず夕刊も含めた紙媒体で毎日配達してもらっています。何がいいか、テレビやネットには出ていない生の政治経済情報が満載だからです。特に電子版であれば、前日のトップ・速報が翌日の紙面になることが多いので、うまく行けば朝刊が配達される12時間以上前に最新の情報を入手できるのです。電子版だけだと後で何かあった時検索が大変なので、紙の新聞は必要な書面をアーカイブするのに役立ちます。大事に保管しています。
日経新聞にプラスして私は紙媒体の法律書・ビジネス書も有用と思うものは買い求め、今日現在本社事務所、貸し倉庫に約2,000冊を蔵書しております。何がいいか、やはりテレビやネットには出てこないコンテンツの宝庫だからです。そう、本当に意味のある使える情報は“ただ”では手に入らないのです。たとえ300ページの本のたった1行しか使える情報が無いとしても、私はお金を払う価値があると考えています。但し、近年皆さんが仰っているように紙は嵩張るし、保管が大変だから、新聞・本・雑誌などの紙媒体の発行部数は減少しているよね、SDGsの観点からも紙の利用を減らしていくべきだよね、という現実も受け入れなければなりません。
だから、というわけでもありませんが、私は中古本を有効活用するようにしています。もう世に出てしまったもの(紙として消費してしまったという意味)はしょうがない、だけど良書であればできるだけ必要とされる人の元へ届けたい、特に法律書・ビジネス書の類は多少古くても今日のヒントになる価値の本がまだまだ埋もれています。あまりに本が好きすぎて、弊社ではこの度書籍商の許可を取得してしまいました。これら日経、蔵書、中古本の情報や知見を総動員して皆様へのコンサルティングが1ランクも2ランクも上がって行きますよう、日々気持ちを新たにしているところです。最後に“紙”は同じ発音の“神”に通じるものと信じています。紙が人類に与えてくれた恩恵に感謝しながら大切に扱い付き合ってまりましょう。
2023年8月31日
本郷 茂