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COLUMN
お役立ちコラム
2023.11.09

数字に強くなるには?

私は職業柄なのか、常に電卓をそばに置いています。別のコラムでも書きました金融電卓CACIO FC-100 FINANCIAL CONSULTANTという機種です。同じものを2台持っています。これでいつもフェルミ推定やニュースの大まかな数字を直ぐ計算するクセをつけています。元々理系で数学が好きというものあるかも知れませんが、どちらかと言うと電卓があるからより安心して数字を計算できると思うのです。

ところがお客様を含め多くの方がスマホの計算アプリ等を使っている。これはとても残念なことです。私たちプロから見ると、一瞬で「数字に弱そう、お金厳しそう」、と見えてしまうからです。会社の数字を良くしたい、家計のやりくりを効率化させたいなどのご希望がありましたら、是非リアルな電卓ハードを使い続けてみてください。きっと状況が好転しますよ。何故か。電卓を叩き込むことで数字に対する感覚が鋭敏に研ぎ澄まされて、受け身ではなく能動的に数字を動かしていけるようになるからです。だまされたと思ってやってみてください。もっとも、会社の経理や簿記、仕訳等は専用ソフトに入力するから電卓は使わないよ、ということもあろうかと思いますが、それでも極力手許に置いて入力前の計算は電卓でやるようにしてみてください。とにかく何でも数字にして計算するクセを身に着けることが金運アップ(必ずしも金運だけではありませんが)の秘策だと小生の60年間の経験則がささやいているのです(あくまで私見です)。

因みに、世界初の電卓は1962年英国のBell Punch社から発売されたAnita Mk8と言われています。日本初はそれから2年後の1964年3月早川電機(現シャープ)が発売したCSー10Aでした。これは世界初のオールトランジスタ型電卓(トランジスタ530個、ダイオード2300個使用)と言われ、価格は53万円5000円(消費者物価指数対比で当時の約4.3倍と見積れるので現在価値として約230万円、1966年初代カローラの発売価格が38万円9000円だった)と車より高い値段だったのです。それだけ数字の計算は大事だった(もちろん今でも大事)ということです。また、「電卓」の正式名称は「子式上計算機」です。60年経った今も絶滅せず私たちの生活に彩りと勇気を与えてくれる「文明の利器」として、これからも畏敬の念を持って大いに使いこなして行こうではありませんか、皆さん!

2023年11月9日(木) 

 それにしても「電卓」とは何とも素敵なネーミングですよね、死語にせずZ世代にも使って欲しいな

         本郷 茂